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DEEP BLUE [映画]

最近は、なんだか劇場関係のアップダウンが激しくて、テンション維持が難しい。
たぶん体調もあまりよくなくて、些細なことでダメージ負って。

でも、そういう時だからこそよく分かること。

笑顔って本当にすごいんだね。笑うって!
一人で笑顔になるのが難しくても
そばにいてくれるひとに話して、遊んでいるうちに、
いつのまにか気持ちがあかるくひろがっていく。
心から、笑ってる。
そうすると、嘘みたいに元気が沸いてくる。

〝分かってること、何を今さら〟って感じなんだけど
生命の奥底の一番のパワーは、笑顔から生まれるのかも。
それは、たとえばどんな病気さえも治してしまう可能性を持つもの。
遠い夢でも、叶える力を持つもの。

だけど、どんな時も笑顔でいることは、本当に難しいことだから
一緒にいる人との時間が、とても大切なものになるんだ。
交わすコトバ、気持ち、過ごす時間、映る景色……。
二度とはこない一瞬。
いつも笑顔をくれるひとに、あげられたらいいね。
私も、全部を。


そんな毎日ですが(笑)、最近買ってきたDVD『DEEP BLUE』SPECIAL EDITION。

生物界が大好きな父にあげようと思ったんだけど、まずは観る。
そして、かなりの衝撃。
圧倒的に厳しく美しくシビアなドラマ。剥き出しの生命が、画面一杯に拡がる。
目が離せない。
最も衝撃的だったのが、コククジラ親子とシャチのドキュメンタリー。

餌場を求めて旅をする、コククジラのお母さんと、生まれて3ヶ月の子ども。
それを付け狙うシャチの群れ。お母さんと子どもを引き離していく。
6時間以上にも及ぶ追跡で、ついに子どもの体力がなくなったとき、
シャチたちは、子どもクジラの上に乗るの。水面に出られないように。
シャチの下で、呼吸ができなくて苦しそうにもがく子どもクジラは、
やがて静かになる。……溺れて。

お母さんは、一人になっても、行くべき餌場を目指して泳いでいく。
シャチたちが食べるのは、子どもクジラの舌と下アゴだけ。たったそれだけ。
そして時間が経って、海の中に沈んでる、かつて子どもクジラだった骨。

こんな映像、初めて見た。まぎれもない真実。
果てしなく深く蒼く拡がる外海で、カメラが捕らえた僅か一握りのドキュメンタリー。
太陽の光をキラキラ反射させながら、波を切るように走る、数百ものイルカたちの群れ。
宇宙よりも遠い場所、最も深い闇の中で、色をなくして生きる生物たち。

ここに生きるものたちと私たちが同じ生命だとしたら、
私たちはなんて弱く、小さなものに捕らわれてるんだろう。

なんだか、シンプルに強くなりたいときに、繰り返し観ることになりそうなDVDです。
父には、貸すだけに……、いや、もう一本買いますデス(笑)。


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コメント 5

mrkm03

TBありがとうございました。
映画館で観たかった映画です。
どっかやってるとこ、ご存じでしたら、教えてください(笑)。

でも、DVD買って良かった。。
これから、何度も繰り返し観ることになりそうです。
by mrkm03 (2005-07-13 00:32) 

長田育恵

TBこちらこそありがとうございました!
本当に。映画館で見たら、すごい大迫力だったでしょうね。
そのうちリバイバルでどこかでやりそうですよね。

あの、辞書のようなパッケージもかわいくてお気に入りです!
by 長田育恵 (2005-07-16 12:03) 

ukon

DEEP BLUE私も気になっていた映画です。
育恵の描写にぐいぐい引き込まれてしまった。
シビアだなあ。でも、心に切り込んでくるようなこの本当のことを、私たちは見つめて、もっと感じられるようにならなければと思います。
ああ、そうだ。8月22日より東京で働くことになりました。またどうぞよろしくね。
by ukon (2005-07-17 18:34) 

IkueOsada

ホントに!お帰りなさい!!
8月22日かぁ。とりあえず博品館に来てください。
ええ、もう強制的にね(笑)。

また一緒に遊べるね。創れるね。
こちらこそどうぞよろしく。お帰りをお待ちしてます!
by IkueOsada (2005-07-20 23:40) 

coco030705

はじめまして、ココともうします。
TBありがとうございました。ほんとに美しく、きびしい映画でした。
わたしもきっと、くりかえしてみるだろうと思います。
ところで、脚本を書いていらっしゃるのですか。魅力的なお仕事ですね。
また追々、記事をよませていただきます。
わたしも、ディープ・ブルー、TBさせていただきます。
by coco030705 (2005-07-22 00:25) 

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