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私たちの国に充ちる、言葉にならない祈りを一つに。

私たち日本人の心に刻み込まれた3月11日から、早くも11日間が経ちました。
あの日からこれまでに何度も書こうと思い、でも書くことができませんでした。
被災された皆さまに、心からお見舞い申し上げます。
また、深くご冥福をお祈りいたします。

今もなお不安な日々が続いています。
余震や津波や原発……、避難所の過酷な環境、瓦礫の傷跡。
あまりに過酷な現実が、終わることなく続いている。
私は東京にいて、映像やニュースを通して知っていくことしかできませんが
どうか、これ以上命が奪われませんように。
一日も早く穏やかな日々となりますように。
被災地の皆さま方が、
昼も夜も暖かく、足りないものが満たされ、
温かい食事とともに安心して眠れるようになりますように。
離れた場にいる私たちは、
できる限りの適切な支援をしていけるように。
言葉にすることができない、ありったけの祈りを。
どうか。どうか。

私たちの国は大きな痛みに瀕しています。
離れた場にいる私たちは、いま、
再開された、ともかくも「日常」らしきものに
既に飲み込まれ始めている。
だけど、痛みから目を逸らしてはいけない。慣れてはいけない。

あの地震が起こった日、私は東京の真ん中を
歩き続けて家に向かっていました。
繋がらない電話やメールに苛立ちながら、
母や父の安全を、東北にいる親戚の安全を、ひたすら考えてた。
そして痛感した。
人は結局、自分の周辺の大切な人の生死が切実で、
全体のこととなると、実感として切実に考えることができない。
だから、今回のことも
一万人以上もの人が亡くなった一連の大地震、ではなく、
一人の死が、一万回繰り返されたのだと
そう思いながら、今日を、明日を、過ごしていかなくては、と考えています。

降り積もる一刻ごとに、
雨は止んで、春は近づいて、
復興へ、一歩ずつ歩み始める時が必ず来ます。

どんなに果てしなくても、
一歩ずつ歩いていかなくてはなりません。
10年後、20年後の果てまでかかる道程かもしれない。
辛いときが訪れたとしても、歩き続けなくては辿り着けません。
だから、
私たちは手を繋いで、励まし合いながら歩くことが必要です。
声を掛け合いながら歩く。
手を伸ばして支え合う。
そうして次の一歩を踏み出す。また次の一歩。次の一歩。
ひとつになって。

ここからもう一度立ち上がる。
そう言える日が来ることを確信しています。
だから、どうかそれまで……。

一日も早い回復をお祈りしています。
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