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春を告げる舞台へ [てがみ座「乱歩の恋文」]

少し、空気が緩んできた気配…。
春に向かいつつあるね。
昨日はね、久しぶりに写真美術館にいってきました。
[かがやきの瞬間 スナップショットの魅力]展。
本当に素晴らしい展示だった!
ひとの生きる強さ、輝き、空気、時間、光。そんなものが閉じ込められて。
そこにまぎれもなく在る、いのちのかがやき。
観ている内に、笑顔になってしまった。まぶしくて。


さて、お久しぶりのブログでございますよー。お元気ですか?
インフルエンザが流行ってるので本当に気を付けて。
実は私も1月に掛かって、ああ予防接種受けておけばよかったと思ったのでした。

そして怒涛のように、もう2月。ですよ。
実は、いろいろな事情があって昨年秋の公演の段階では
この春の予定が決められなかったのですが
急遽昨年末に、来る春の予定が決定したのです。

既にお聞き及びの方もいらっしゃるとは思いますが、
前回公演のパンフレット等には載せていませんけれど、
4月12日~18日、王子小劇場にて第4回公演を上演いたします!

私にしては準備期間が短く上演を決定したこの公演、
1月はプロデュース関連の動きや制作実務、稽古場押さえなんかをしているうちに
ぎゅんぎゅん過ぎて行ってしまった。
過ぎていくっていうか、あれっ1月が消えた!、という感じ。

その中でも1月は恒例の王子の新年会があって、
昨年上演した「乱歩の恋文」より
西田夏奈子さんが「2010年 佐藤佐吉賞 優秀主演女優賞」を。
稲葉 能敬さんが「2010年 佐藤佐吉賞 優秀助演男優賞」を、
それぞれ受賞されたのです。
優秀賞に選ばれるのは、すべての年間上演作品から5人。
役者さんの素晴らしさ、そして演出の扇田拓也さんによる上演成果の結実というかね、
本当に嬉しかった。推してくださったすべての方々、本当にありがとうございました。

_DSC8281.jpg
西田夏奈子さん
岡野 暢さん(身体の景色)

_DSC7845.jpg
稲葉 能敬さん(劇団桟敷童子)


そしていよいよ、春の話ですよ。。。


ほんとうにこのスパンというのが厳しくて。
学生のときの劇団活動と同じ早さといいますか
あの時は授業も出ないでとにかく打ち込んでいられたけれど、今は社会人。
実務面で時間をどうやりくりするか、
そしてなにより、どれだけ創作に向かえるか……
何を書くか、どんな手法でやるか
時間がいくらあっても足りないのです。

でも乗っていきたいと思ったのです、今は。
無理してでもちょっと鍛える場に自分を置きたい。
へこたれることもあるかもしれないけど
上演というのが、最大に、いろいろなことが試される場だから。

私自身が稽古場が好きで、上演に合わせて本を書いているから
(そしてきっと、根っ子の所は怠け者だから)
上演予定がないものを机上で書くというのが、どーにもこーにもできなくて。

だから、えいやっと上演に向かうことにしました。

次は今年の9月に扇田拓也さんと組む二回目の公演が控えていたので
一度、もう少し枠を押し広げる領域へ、思い切って踏み出したいと思いました。
音楽を取り入れた芝居を。

私はもともとミュージカルを書いてきているから
ミュージカルならこれまで何作品も作ってきている。
でも、作りたいものは決してミュージカルではなくて。
音楽の力で「くるんで」、ファンタジーの次元に昇華するのではなくて
音楽の力でより役者の存在を「晒す」ようなものにしてみたい。
できることなら、より原始的な方向へ向かいたい。
言葉と音と身体がもっと密接だった舞台へ、
洗練から遠ざかるものができたらいい。

そんなことを思っていたのでした。

それでも一人じゃどうしようもない。
座組が出来上がるかどうか……
それ次第で決めようと思っていたところ、
これ以上ないパートナーと組むことができたのでした。

演出に前嶋ののさん!
ののさんは旗揚げ公演の「カシオペア」を演出してもらったけれど、
元々は学生時代の頃からのつきあい。
私が早大ミュージカル研究会にいて
ののさんは国立音大でミュージカルをしていた。
学校を越えてひとつの舞台を創る機会があって、
そこで私が本を、ののさんが演出をしたのでした。

言葉と音と身体がひとつとなった舞台は、
まさに前嶋ののさんのフィールド!

しかもわくわくするような出演者が決定!
素敵なジャンベプレイヤーさんも決定!

ああ、本当によかった……!すっごく楽しいことになりそうです。
問題は、私がまだ何も書いてないという点だけで。
ううう。

でもね、やるのですよ。
書くのですよ、今月。ね。

てがみ座 第4回公演<シリーズ・五線譜vol.1> 『線のほとりに舞う花を』

作 長田育恵 /演出 前嶋のの(思考動物)

★A4flyer-face110204.jpg

★A4flyer-back110206.jpg


今月、頑張って書きます。
いいもの書きたい!って頂上を見据えててもいいものは生まれてこないから。
1歩ずつやっていきます。書いてくね。

山を登れるだろうかって恐れを消して、
腹の底にぎゅっと力を入れて。
書いていけば恐れは消える。
書き出すまでが恐ろしいんだ。

どうかどうか、お待ちください。
春を告げる舞台を。

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