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イデビアン・クルー とかくこの世は… [舞台]

深く息を吸いこんで、目の前のことに精一杯取り組もうって
なんだか最近よく思う。

来月の自分がどうなっているのか、何をしているかさえ分からないけど
今私が好きだと思っている大切なもの、それは決して変わらない。
だから、それを磁石にして進むしかない。
私が、最も私らしくいられる「誇り」。

今年は本当に修行の年です!
初めて芝居を書き始めた時のように劇場に通ってます。

最近観たのはこちら。

・演出家ルティ・カネルによる21世紀ギリシア芝居「エウメニデス」
 アイスキュロス原作『オレステース(憎しみの連鎖)三部作』から シアターX
   
   惜しかった。「太古の神たち対新しい神」という「神話時代の終わり」を告げるテーマには
   昔から心惹かれているのだけれど。演出も面白かったのだけれど。
   やっぱり最後が「アテネに栄えあれ」なんね、結局すべては。
   今の私は、そこまで絶対的なものがあるということ自体が受け入れられなかった。
   だからこそ、どうして今、この作品をこのまま上演するんだろうって考えてた。

   今年はギリシャ悲劇の当たり年。今月末から新国立劇場でもギリシャ悲劇をテーマにした
   3つの舞台が始まる。
   そちらは、ギリシャ悲劇をまったく現代に移し変えて書き下ろしているんだって。
   機会があったら行きたいな~!
   

・イデビアン・クルー 「政治的」 吉祥寺シアター

   とても面白かった!イデビアン・クルーの公演を見たのは初めて。
   オフィスを舞台に繰り広げられる人間模様。日常生活の延長線上にある身体の動きを
   そのままコンテンポラリーダンスに引き上げている、ダンサーの個性を際立たせながら。
   スーツにOL制服にブラウス&ジャケットに裸足。
   馴染めない新人から中間管理職、管理職まで。女性。男性。スタンスはそれぞれ。
   根回しするヤツ、かき回すヤツ、恋するヤツ、勘違いするヤツ、外れるヤツ、群れるヤツ、
   言葉にならない苛立ちを抱えるヤツ、仕切るヤツ、
   ふと自分がどこにいるのか分からなくなるヤツ、もういいやめちゃえなヤツ……
   ダンスだからこその雄弁さ。ユニークで斬新で。
   舞台に坂状の床を持つ2つのオフィスを現出させた美術。
   並列に並ぶ2つの舞台でまったく違う動作が為されていて、
   時に呼応し、時に反発し、からまりながら響きあう。
   オフィスごとの相違と、ある種の類似性。
   働く場に属したことのある人なら誰でも知っているその感覚。
   舞台内に天井も作られており、蛍光灯の照明も効果的で面白かった。
   劇団の作品キャッチコピーがまた秀逸、

   “力関係、気配り、気づかい、おやくそくとくちやくそく、とかくこの世は「政治的」”。
   
   余談ですが、観にいったら照明操作してたのが先輩でした。何年かぶりにお茶。
   ロビーでもばったり先生にもお会いするし!嬉しい方たちと会えました。   

それから今月はこんな予定。

・劇団ジャブジャブサーキット「アインシュタイン・ショック」作・演出 はせひろいち 下北沢ザ・スズナリ
・青年劇場「シャッター通り商店街」 紀伊国屋サザンシアター
・歌舞伎座「壇浦兜軍記 阿古屋」「身替座禅」「二條城の清正」
・扉座「ドリル魂」

そして、生まれて初めて「宝塚」も観にいきますですよ。
知人が宙組のトップのお披露目公演というのを誘ってくれました。
宝塚こそ本当に、誰か連れてってくれる人がいないと。
やっと行きますよ。舞台に関わって10年くらい経つのに。いいのか?本書きがそれで(笑)
ココズからも宝塚に入った子達がいるので、彼女たちの成長も見守りたいです。
吉本新喜劇も、こうなったら早く一度観にいかないとね。

今月下旬と来月には、私が脚本を書き下ろした高校の本番もあります。

『コクーン ~龍の祭~ 』

コクーンとは繭のこと。
閉ざされた小さな島を舞台に、生徒たち7人のための本を書きました。

それでは、また!おやすみなさい。
明日はちょっと長く眠れそう。やっと寝られる……!
いっぱい眠って元気になろう。


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