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タルチュフ [脚本]

こんばんは!&ただいま。最近ずっと帰ってくるのはこの位の時間。
毎日がすごい勢いで過ぎてく。
追われるようにアウトプットしすぎていて疲れが抜けないのもあるけど、
私にもっと力があったらなぁって素直に思う。
今はちょうど、私が関わっている様々なところで
総括的に嵐が訪れていて
やるせない思いをしたり、憤りや悲しみを一緒になって感じたりしてる。
だけど、その思いにだけ捕われていても、何も前に進むことができないから
結論が出たものに対して、智恵と身体をフルに使って対処していくしかないんだね。
実体のない悲しみにとらわれるより、前を向いて動いていたい。

今日は劇場はお休み、
代わりに午後からは目黒の中学校に舞台稽古へ。
もうすぐ本番。だけど、集中力を持続させるのは難しい!!
いい舞台を創るために、
私が持ってるものや経験をそっくりぜんぶあげたいし、出し惜しみするものは何一つない。
関わるスタッフみんなそう思ってる。プロの力を入れる意味を判っていて稽古場に行く。
でも時間が足りない。
ここから先は、集中力。時間との戦いになりそう!
あと何回稽古行けるかな。
会うたび好きになってくメンバーたちのためにも、
雑音はなるべく消して、要点を効率よく吸収させていってあげたい。

夜からは戯曲の朗読会へ。
今夜の素材はモリエール「タルチュフ」。
古典戯曲とはいえ、声に出してみるとめちゃくちゃ新しい!
感覚は全然廃れてないよ。女の人がカッコイイ。上品な美人で機転がきいて、かなり大胆。
ではあらすじいきますよ。

聖職者の顔をした、大ペテン師「タルチュフ」。ペテン師度、妖怪レベル(?)
パトロンでついてくれたオルゴンには完璧な善人の顔を見せて
その裏で彼の奥様に下心。
他の誰もがオルゴンに、タルチュフの実体を幾ら語っても
オルゴンにはそんなことちっとも信じられない。
そこで、奥様は一計を案じ。
オルゴンをテーブルの下に隠れさせ、その部屋にタルチュフを呼び込み。
愛に応えるフリをして、タルチュフの要求が生々しくヒートアップしていくのを
テーブルの下のオルゴンに見せつける……
でも時は既に遅し。オルゴンがタルチュフの実体に気付いた時には
彼の財産権利はすべてタルチュフ名義に書換え完了。
やばい、これでは財産もすべてとりあげられ、家からも追い出されてしまう。
とうとうタルチュフが、警吏を従え、彼らを追い出しにやってきた。
どうなる?オルゴン!!
タルチュフの化けの皮をはがす、正義はあるの!?

いやぁ。実にエキサイティングでしょう?
手に汗握るストーリィー。セリフのリズムも最高。
ちょっと引用。タルチュフを信じきってるオルゴンさんへ、クレアントからの言葉を。

「いったいお義兄さんは、えせ信者と信仰とを全然区別しないんですか。
このふたつを同じような言葉で扱い、仮面に対しても素顔と同様の敬意を払い、
手練手管を真心と同列に置き、見せかけと真実をごっちゃにし、
幽霊を人間並みに尊敬し、偽金を本物扱いしようというんですか?
人間ってやつは、ずいぶん、根性曲がりにできているんだなぁ!
自然のままの人間なんて、お目にかかったためしがない。」

面白い。
かなり好きになってきた、モリエール。
前回は「守銭奴」。こちらもかなり面白かった。他の作品も、読むの楽しみで仕方ない。

アウトプットとインプット。
バランスをうまくとりながら、今の疲れを乗り切りたい!
明日は社会教育講座。こちらは2回目の本読みです♪


「Novenber Rain」をリピートしながら、夜中の道路を歩く。
流れていく車の音より、耳のそばの音が熱い。
ここ数日、この曲ばかり聴いてる。


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