インカローズ、友人との時間

こんにちは！久々の更新でございます。
今、窓から見える空を真っ黒な雲が覆っていきます。
雨が来るのか夜が来るのか、わからない。
両方かもしれない。
今日はこれからいくつか片付けて新宿です。

１０月横浜の舞台を終わらせたあと、脚本に本格的に着手。
ジョーズカンパニーの新作公演、１１月３日の顔合わせまでに無事書き下ろせました。
この新作は、１月頭に下北沢本多劇場地下「楽園」で。劇団初めてのストレートプレイ！
骨格だけは出来上がっているけれど、まだ足していくシーンがあるので
昨日の深夜、またもやノートを広げてうろうろ。
まだ稽古も始まったばかりで行けてないのですが、こちらは稽古に応じて書き直し。
面白い舞台が出来上がるといいな。

ひとつの舞台が終わると、また次の本に取り掛かって。
間のような真空の時間には、いろんな舞台を見たり羽目をはずして友達と遊んだり。
新しい友達も増えたけれど、最近は近しい友達との時間を大切に思ってます。
前の劇場のスタッフで退職する友人のお疲れさま会。根津のはん亭。
あの「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルになった建物ですって！
３本ずつ揚がってくる変わり串揚げと妙なトーク。いつもの笑顔。
すごく大切なチームがあるのだ、と心をぎゅっとつかまれる。
今その場にいない私にはどうすることもできないことがたくさんあって
歯がゆくて申し訳ない気持ちと、
だからこそ選んだことを一生懸命やらないとって背中押される気持ちと。
いつかまた笑いあいたい。何もかも越えて。
そんなこと思いながら真夜中の道を歩いて。

ミュー研の同期のメンバーたちとも、ほぼ卒業ぶり？！くらいに集合の飲み会を。
全員集まることは無理だったけれど、それでも確実に卒業以来始めて顔あわせる取り合わせ。
私たちを厳しく支えてくれてた美人マネージャーみさの結婚を祝う集い。
アーティストでもあるみさは、当時舞台美術も手がけていて
ヒール履いた足で木枠を踏んで、ナグリと刷毛を振るっていた姿が忘れられない……（笑）
個性的な同期が揃う中で、ぶっちぎりダントツ最もイイ女です。
表現者としてフィールドを広げ続けて、その存在を日ごとに大きくしている山崎バニラ、
自主制作のCDをリリースしてがんばっているシンガーソングライターあえか、
朗読という新しい道を歩き出しためいちゃん、
小説の書き手として作品を書き上げているまさよん。
司法試験。バイクや音楽の話。会話は途切れることはないけれど、改めて思うのは
みんな、最初に志していた道になんとなく進んでいるんだってこと。
回り道しても離れても、またいつのまにか帰ってきて歩いてる。
私もかつて一度は脚本を書くのをやめようと離れた時期がある。
けれど、俯瞰して見てみれば、あのころ話していたとおり。
だから今迷っていることでも、大きな目で見れば、ちゃんと導かれているのかな。

ネパールに赴任する友人とは、最後の飲み会の前に待ち合わせしてパワーストーンのお店へ。
友人は元から石が好きで、これまでも何度となく石から力をもらったそう。
なんとなく惹かれる石にはちゃんと理由があるから、
石の意味を読むより先に、先入観もたないで石を見てみてって。
私が惹かれたのは、あたたかみのある赤い色の石「インカローズ」。
過去を癒し、未来へ向かうための意味を持つもの。
出会えたときに買ったほうがいいよ。友人に背中押してもらって購入。
二人してみんなとの待ち合わせのため渋谷の坂を駆け下りた。

まだまだ年内いっぱいはスケジュール厳しそう。
今は、書き直しと同時進行で、
１２月２３日に阿佐ヶ谷にあるカフェヴィオロンで上演するユニット企画のための脚本を。
真夜中に少しずつ言葉を置いていく。
どこか異国の見たことのない景色の中で交わされている、せりふ。
ここにどうやって音楽や朗読やピアノを織り上げていくか、
少しわくわくしながら考える。

そしていよいよ。劇作家協会セミナー総仕上げの提出戯曲を考え出します。
もうやらないと間に合わなくなる。ネタというか、書きたいことだけでも見つけないと！

来年はどこかに行きたいな、どこか海外！
カトマンズの麓にいく彼女とは比べ物にもならないけれど、
私も違う景色を見に行きたい！
それではね。