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バレエ「ラ・バヤデール」 [舞台]

こんばんは!今週は、またまた出歩いてて、かなりバテ気味。
なんでこう、時間ってあればあっただけ、ぴったりきっちり何かで埋まっていくんだろうね。
選んでいるのは自分とはいえ、なんかあまりに……テトリスみたいな(笑)。
本当に私、身体もお酒もあんまり強くなくてよかった。
そうじゃなかったら今ごろ、どこにいるのか分かんないもんね。

とはいえ、半分はラッキーな悲鳴。
先日の「WE WILL~」以降、大きな舞台を観るチャンスに恵まれているかも。
20日、大好きな先輩とダラダラ遊ぶ約束をしていたら、
急遽、招待が降ってきたので東京文化会館へバレエを観にいくことに。

ベルリン国立バレエ団、ウラジーミル・マラーホフ演出「ラ・バヤデール」(全4幕)。

実は、オペラなんかを観にいってバレエ団が入っているのは観ていたけれど、
純粋なバレエの公演を観にいくのはこれが初めて!
科白がなくてどれほど物語がわかるんだろう、なんて素朴な疑問を持ちつつ席につくほど
先入観も何もほとんどない状態(笑)。
ベルリン唯一のバレエ団である、ベルリン国立バレエ団についても、
その芸術監督を務めるアーティスト、ウラジーミル・マラーホフについても、知識はゼロ。ゴメン。
(ちなみに、私が見た回は、マラーホフは出ていない回です)
だからその分、目に映る全部がやたら新鮮(笑)。
たとえば、改札を降りた正面の交差点を渡るときから、
劇場に向う女性の姿勢とスタイルが、やけに美しい。
今さらながらに知る。ああ、バレエ公演の主たる観客は、バレエに携わっている方たちかぁ。

「ラ・バヤデール」はインドの寺院が舞台になっていて、
その寺院の舞姫ニキヤと、ニキヤの恋人の戦士ソロル、領主の娘ガムザッティ……
などの人物が織り成す、純愛・野望・嫉妬・奸計、最後に愛は勝つ(でも死んじゃった)という話。

「永遠に愛してる」「でも、領主の娘との結婚が」「領主の娘さんの結婚式で舞う栄誉」
「夫となるのはまさかあの人!?」「あの女は何?目障り、死んでしまえ」
「あの人が行ってしまうなら、解毒剤は要りません。このまま死ぬわ」
「なんてことをしてしまったんだ。悔やんでも悔やみきれない」
「死した者が集う〝影の王国〟へ」「来てくれたの!?もう離れない!」「目覚めれば……幻?」
「さあ、早く結婚式をはじめて!大僧正さま」
「待って下さい!私には心に決めた人が……あれは、あの人の幻」
「血に染まるスカーフ、さてはお前があの人を殺した?」
「私は、やってないわ!さあ早く結婚式を!」
「助けてくれ!神さま!」→寺院、大崩壊。全員下敷き。瓦礫の上で再会する、ニキヤとソロル。幕。

以上、全4幕。3時間弱をお送りしました。すごいっ、なんてよくわかるあらすじなんだろう!
セリフが誰のものか、大体わかりますね?
要点はバッチリですが、実物とは多少印象が異なります(笑)

クラシックに乗っ取った美しいバレエ、
女性のしなやかさを最大限に引き出すオリエンタルな衣装。
主人公ニキヤの繊細な心が手に取るように伝わってくる、情緒豊かなプリンシパル。
各景に、それぞれ趣の違った見応えが用意され、見るものを惹きつける。
特に、第3幕の〝影の王国〟と呼ばれるシーンは、舞台奥に設けられたゆるやかなスロープを
白いチュチュを纏った踊り手たちが一人一人降りて来て、舞台を埋め尽くしていく。
〝永遠の静寂〟を目の前に立ち上がらせるような、深遠で詩的な景。

これまで、バレエは静かで、例えば、さざなみが走る水面を見るようなものだと思っていたけれど
実際観た後では印象が全く違いました。
いかに物音は何もない静かな景でも、
踊り手の身体の細胞ひとつひとつが、律された糸で連なり、
立体的に伸びて拡がっていく様を、能動的に見る感じ。
それは、氷のような冷たい静けさの中にある、圧倒的な熱。
……これがバレエなんだなぁ、と素直にショックを受けました。

本当は、もっと観る目が肥えていたら、いろんなことが受け取れるんだろうけど
なんせバレエ初心者。テクニックやワザの良し悪しは分かりません。
群舞、揃ってないけどいいの?……いや、まさか個性?どっち?みたいな(笑)。

ただし、今週は〝バレエ強化週間〟で、週末には、これまた降ってきた「ニーベルングの指輪」。
こちらは5時間に渡る大作!気分はもう、年末年始12時間大河ドラマ。
寝ないで見られるのか?判るのか!?面白いのか?……どうなの!?


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