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サハリンへの旅①(「青のはて」取材紀行):まもなく出発  [てがみ座「青のはて」]

こんにちは!今日はいよいよてがみ座「青のはて」顔合わせです!!
新しく座組が生まれる最初の一歩、心の底からわくわくします。
さあ、楽しんで行ってこよう。今日から千秋楽までの道のり、舞台がハジマル。

そして、私個人としては、サハリンへの旅が目前に。
ビザが届いて一安心、ギリギリになってしまいましたが。
14日に北海道移動、15日にユジノサハリンスクへ発ちます。
19日に日本に帰ってくるよ。
荷造りまだ全く手を着けられていませんが……!

旅の名目は、このてがみ座「青のはて」取材のためですが
もはや来月には稽古もハジマルというのに、何を今行ってるんだ、
今行ってどうするよ的な声が自分の中で嵐のように吹き荒れてますが
他の仕事の関係だのなんだので、今ここになってしまって……。
でももちろん、岩手方面には初夏あたりにもうバッチリ取材に行ってます。

それから膨大な資料を片っ端から吸収していて机の前の時間も長かったので
結局は今で良かったのかなと思ってる。
もうなんの資料本も持たなくても、場所と結びつく内容は頭の中に入ってる。
あとはそれが、実際に「ほんとうのこと」として
どれだけ実感を持って自分の中に入ってくるかどうかだと思います。

本のスピードでいうと、もうけっこうドキドキバクバクしている時期で
水族館劇場の桃山邑さんや井上ひさしさんがちらちら頭を過ぎるけれど
そのたびにエイヤッと全力で頭の中から振り払います(笑)

さてさて、旅のこと。

本当は稚内まで行ってそこから宗谷海峡を渡るハートランドフェリールートを取りたかったのだけれど
出港日と時間の関係で今回は札幌から空路でそのままユジノサハリンスク入り。
札幌では、写真家の小畑雄嗣さんが教えてくださった、
サッポロ堂書店という古本屋に行くという自分ミッションつき。
運が良ければ旧樺太時代の地図とか現地出版の書籍が見られるかもしれません!

サハリンに着いてから北上したり南下したりして、戦前の日本領だったエリア、南樺太を辿ります。
ユジノサハリンスク(旧豊原)を拠点に、
主要な箇所としてはコルサコフ(旧大泊)、ホルムスク(旧真岡)、スタロドゥプスコエ(旧栄浜)へ。

ユジノサハリンスクはサハリンの州都、日本時代にも最も栄えた町です。
今の街並を作ったのも日本で、札幌に模した骨格の街並になっています。
ここは、アジア系の方々もたくさん在住していて、決して遠くはない過去がまだありありと息づいている。
人を見るだけで、歴史の地層がそのまま厳然と浮かび上がってくるような、そんな不思議な町だと思う。
チェーホフ記念文学館も行きたいけれど(ここには19世紀のサハリン流刑囚の生活用品なんかも展示されているそう)日曜日がどうも休みらしい。
ユジノサハリンスクに充てている日が日曜日という悲しさ……
ホテルはこの町に取っているので、帰国までにはチャンスを見つけて!
劇場もあるみたいです。どんな演劇をやっているのか見てみたいな。
ポスターが写真入りでなく文字だけだった場合、内容が全く検討がつきませんが……。

ユジノを拠点にかつての樺太庁鉄道に乗り込んで、スタロドゥプスコエへ北上。
いまは途中で線路も廃止になっているので、最後の目的地へは車に乗り換えます。
ここにある湖、「白鳥湖」が私の今回の旅のお目当てです。
ここに立ってみたい、それが叶えば、今回の旅の目的は果たせるんだと思う。

スタロドゥプスコエからの帰路は樺太庁鉄道を一気に南下、コルサコフへ向かいます。
車窓の鈴谷平原(これは今の名前でなんていうんだろう。まあとにかく樺太の背骨にあたる景色です)も楽しみの一つ。
コルサコフはサハリンの玄関口。大泊という港がかつてあって、稚内と樺太をつないでいました。日本時代の遺跡がたくさん残っている町です。

ここから、オホーツク海側から間宮海峡側(大陸側)に移動してホルムスクへ。
ホルムスクは終戦直後の1945年8月20日、真岡郵便局の電話交換手だった「逓信乙女」の悲しい出来事が今も印象深く伝えられる地。
ここには旧王子製紙工場の建物が今なお現存しています。この旧王子製紙工場の建物が目当てです。
大正6年に創業した工場が、いまは、ホルムスク製紙と名前を変えて稼働しているんだって。現存している工場はこれひとつ。場所がちゃんと分かるといいけどな。
大正当時は大手8社の製紙工場が稼働していた樺太、その面影に触れられたらな。

とまあ、ここまで行程を書きましたが、今回は旅費を極力抑えるために、
殆どのオプションをキャンセルして自力で回るという結構ワイルドな旅……!
サハリンに行くにはだいたいが、空港からの送迎も含めてだいたいがオプションをつけて手配していくようになってるのを、全部キャンセル。
それでも15万くらいかな。別途札幌への往復飛行機+札幌滞在一泊。
はたして路線バスでちゃんと目的地が聞き取れるのか?そもそも乗れるのか?
同行者は「私もウォッカくらいしか言えないよ?」と言ってらっしゃるけど
それは謙遜だと信じてるが、真実だったらどうしよう……(笑)

まあ、そうやって奮闘しながら土地と出会ってきてみます!
そうしないと分からないこともきっとあるでしょうから。
今回はまだ濾過しきれなくても、
いつか熟したときにきっと形になるだろうしね。

帰ったら本が修羅場突入&翌日午前中から舞台打ち合わせ!なので
元気で帰ってくることも大事。楽しんで行ってきます!


★ついしーん

いま、実は自分が脚本集中している時期なのであんまり宣伝に手が回らないのですが
先日書き下ろした『くれない坂の猫』がもうまもなく公演となります!!
わあ、稽古まだ行けてないよう。でも絶対いい舞台になると思いますので、
てがみ座の前にこちらも観にいらしてくださいませ!

チケットもご予約受付中ですので、
ticket★tegamiza.netまでご予約くださいー!!(★を@に変えてね)
①お名前
②お日にち、時間
③枚数
をご記入くださいね。当日、劇場受付にご準備し、前売扱いにてお取扱いたします!

まじんプロジェクト 第2回公演  『くれない坂の猫』

10月3日~8日
赤坂RED/THEATER
作 長田育恵(てがみ座)
演出 田中圭介
http://majin-project.p1.bindsite.jp/pc/index.html

てがみ座からは、福田温子&尾﨑宇内が出演します!!
そして、てがみ座ではもうお馴染みの和田真季乃もガンガン出演。
てがみ座とは全く違う作風?ですので、こちらもどうぞお楽しみに!!

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