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「青ひげ公の城」への招待。 [脚本]

気持ちいい天気のゴールデンウィークだったね。

私は、脚本を書いて書いて、自転車に乗って、書いて、熱を出して、書いて、
というような日々でした。基本的には、自主缶詰だったの。
挙句に熱を出し……舞台行けなかった友達へ、ごめんなさい……

自転車はね、多摩川サイクリングロードを川下から二子玉川まで走ったよ!
風が強いのでした。とっても。
大田区側は道が舗装されていて走りやすいのに、ふつっと途中で途切れちゃうのね。
川崎側に渡って対岸を走ると、舗装されていない箇所がところどころあったり。
花が咲いて空が広くて、気持ちよかった!視界が広くて。
でも混みすぎ!野球とかサッカーとかバーベキューとか、河川敷はもうぎゅうぎゅうに大混雑。
もっとサイクリングロードに詳しくなればな、ここ渡れば走りやすい、とかあるんだろうな。
二子玉川のCHICHI CAFEでごはん。
CHICHI CAFEは和風ドライカレーがほんとうに美味!もし訪れる機会があったら、ぜひ食べてね。
今度は、二子玉川を基点に上流に行きたいなぁ……


ゴールデンウィーク中の自主缶詰は、
『青ひげ公の城』の脚色執筆に充ててました。
これは、てがみ座ではありません。外注でいただいているお仕事。


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リオフェス2010 第四回岸田理生アバンギャルドフェスティバル

青蛾館 25周年記念作品
『青ひげ公の城』

原作:寺山修司『青ひげ公の城』/岸田理生『悪徳の栄え』
脚色:長田育恵(演劇ユニットてがみ座)
演出:青蛾
美術:宇野亜喜良

7月 1日  19:30  
   2日  14:00 / 19:30  
   3日  14:00 / 19:30  
   4日  14:00

劇場:座・高円寺1

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寺山修司さんの名作『青ひげ公の城』を、岸田理生さんのリオフェスにて上演するというこの企画、
『青ひげ公の城』に、岸田理生さんの『悪徳の栄え』のエッセンスを加え、再構築するという試み。
主宰は、理生さんの寵愛を受けた唯一無二の存在感を誇る女優、野口和彦さん。

この舞台の脚色を担当することとなり、
寺山修司さん、岸田理生さんのテクストと向き合い続ける日々。
アングラというディープな世界、でも寺山さんのコトバはどこまでも澄んでいる。
向き合えば向き合うほど、深さが増すの。

『悪徳の栄え』は、もともとは1988年に実相寺昭雄監督が撮影した映画。
岸田理生さんのテクストは、この映画のシナリオ。
もちろん根底にはマルキ・ド・サドの『悪徳の栄え』があり、劇中劇という形で出てきます。

世界感も時代設定も、感触も全く違うこの二つの作品を、
どういう形で融合させるか。
大きな難問です。
でも、丹念に読んでいくと、小さなリンクはいくつも見つかる。
二つの作品に流れる思想も。叫び声も。
同じ言葉が聞こえる。
けれど二つの川は全く別な地平へと流れていく。
これは男性と女性の思想の違いだろうか。

寺山修司と岸田理生。
時代の先端に立って、自らの生を駆け抜けた二人。

全魂を込めて書かれたことばに向かい合う日々。
ああ、魂が抜けそう。




明日はね、藤沢へ。石原美か子さんの元へ。
井上ひさし先生の戯曲から、平和に関するテクストをひろって
夏に開催される「非戦リーディング」で上演する……という動きがあり……
その準備段階の作業。
ここ数日は、先生のことばにも向かい合っていて。
「きらめく星座」「太鼓たたいて笛ふいて」「闇に咲く花」「父と暮せば」……
今も、思い浮かべると泣きたくなってしまう
「心に残るあのシーン」の数々を丁寧に拾いあつめる……


コトバに触れること。

コトバの力。

コトバで言い現される、思想。

違う、逆だね。
コトバが豊かだから、思想が豊かになるんだ。


5月。
コトバの森の中で深呼吸してみる。
飛び込んでみる。


『青ひげ公の城』への旅は、まだ途中。



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