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ユニット制の心許なさ≦幸福感 [演劇ユニットてがみ座]

てがみ座 「光る河」、にしすがも創造舎にて毎日稽古中の日々です!
毎日午後から22時まで。その後は近くの中華屋へ、という流れ。
毎日だいたい終電です。
中華屋は座敷があって、安い温泉宿みたいな雰囲気がまた寛ぐこと!
スタッフワークミーティングもここで行ってしまいます。

なんて濃い1ヶ月だろう。
そして様々なことがある現場。
一日ごとに何かが起こり、ディスカッションし、理解しあい、解決し、絆を深め、
その繰り返し。
その日に解決しなければ暗礁に乗り上げるかもしれない、そのヤマを何度も乗り越えてきた。
だけど起こる問題の数々は、結果は全て、善い方向へ大きく動いていく。
理屈を越えて。頭で考えているよりずっと遠い場所へ。
大げさではなく、
毎日、小さな奇跡を積み重ねている感じ。

てがみ座は、座付き作家で主宰である私がいる。
そこからすべてが始まるユニット。それしかないユニット。
役者としては長年のつきあいの梶山明子がいるけれど、
(めいちゃんは今回は体調不良のため、全く関わらずお休みさせていただいています)
固定されているのは、私という存在だけ。
えらく自由で、寄る辺がない。
毎回、次回以降のことを考えると、心許なくて、胸の奥のどこかがヒヤリとする。

でも、それは、どんな方とでも出会える無限の可能性があるということ。

新しく誰かと出会い、作品を作り上げることは
想像しているだけでは恐いことなのだけれど、
私自身がきちんと自分の仕事を果たすことができていれば、
必ずどなたかと呼応する。同じ景色を見てくださる方と出会える。

今、奇跡を重ねているような毎日の中で、
ユニット制の心許なさと幸福感を、両方ともそれはもうめいっぱい感じている。
それは前作の6月公演でも、とにかくそうだったのだけれど、
てがみ座は、とても幸せな座組みになるんだ。

小さいことはね、いろいろあるかもしれないけど
特に私は本書きなので、役者間のことは分からない面もあるのだけれど
いい風が吹く現場。それだけは確か。


創造力溢れるスタッフワークを展開してくださるスタッフの方々が、心の底から大切。
ミーティングの場を体験するだけで、
舞台創造のための大切な視点を教えていただいている感じ。
オリジナリティに、熱に、アイディアに。化学反応が起こり続ける。
この力に応えたいと思う。負けてはいられないと思う。

稽古場では、素晴らしい役者たちのことが愛しくてしょうがない。
ずっと傍にいてほしい。
劇団だったらどんなにいいか。
素直に、そんなことを考えてしまう。
でも縛りたくないし、縛られたくない。
その方がお互いに、演劇人としていい仕事が出来るはずだと思うから。

それぞれのフィールドで経験を重ねて、領域を広げて
再び終結することができれば、これほど心強いことはない。
一つの素晴らしい舞台を創り上げて、
翌日からはそれぞれ別な現場に散り、
お互いの活躍を遠くに知りながら
季節を越えて、また出会う。
たくさんの魅力を重ねて。

一昨日、6月公演で主演していただいた扇田拓也さんに会う機会があって
いただいたメール。
またいつか舞台をともに作る日まで。
「それまでどうか。」
その先は、私もきっと同じ想いで言葉が紡げない。

ユニット制の心許ない感じとこれ以上ない幸福感を抱くたびに
結論として、私ができることは
「いい作品を書き続ければいい。」
そこに至る。

「今この作品を創りあげるために、ここに居る。」
ユニット制ではそれが全て。
目的も視界も非常にクリア。
素晴らしい舞台を創りたいと、目的を同じくした人たちが全力で駆ける。
それがとても気持ちいい。

大好きな方たちと思いきり仕事をするために、上を目指し続けたい。そう思う。
私もステージを上がり続けないと
私の大好きな人たちとは、もう一緒に仕事が出来なくなってしまう。そう思う。

たくさんの奇跡に恵まれて生まれていく舞台。
第2回公演「光る河」。
目指す景色へはまだ遠い。そう全員が感じている。
それは同じ到達点を見ているということ。
現状把握をしながら、もがく。
小屋入りまであと2週間!

お客様の心に、届きますように。


そうだ。
第2回公演のフライヤーから入っているてがみ座シンボルマーク。
てがみ座シンボルマーク.jpg

これは、デザイナーの杉江あきさんが考えてくださったもの。
あきさんは、よく知られているものでは、
一時期出ていたホットペッパーの唐辛子の女の子のキャラクターをデザインしている方。
北京オリンピックのキャラクターデザインコンペで世界2位になっていたり、活躍は多彩。
シンボルマークだけ見ていると分からない方もいると思うのですが
手紙の封に書く「〆」締めのマークが由来です。
「もともと、このメッセージがあなたに届きますように、との願いが込められているものだから
てがみ座にふさわしいでしょう?」と提案してくださいました。
どんなに嬉しかったことか!
日常生活の中で「〆」マークを見たらね、
どうかてがみ座を思い出してください。



……そして、チケットをお早めにご予約くださいませ!!☆



あああ、勝手に落ちがついてしまった。
それでは、また!
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