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谷山浩子「猫森集会2006」オールリクエスト [音楽]

冷たい嵐の中の、寒い寒い夜。

今夜の歌は、谷山浩子さんの「竜」。こんな夜にはぴったりの曲。
この歌は、ジブリ「ゲド戦記」にまつわる曲で、(「ゲド戦記」まだ観にいけてないです~!)
「歴史がはじまる前、遥か太古 ひとと竜が同じ種族だった頃」を歌ったもの。
作詞は宮崎吾朗監督。
「持つこと欲したもの達は 海と大地を選んだが
自由を欲したもの達は 何も持たずに飛び去った」
指輪物語とかジブリの「もののけ姫」とか、神話時代の終焉にあたる物語は、本当に好きです。
ひとつの時代が終わり、ひとの時代に移り変わっていく頃のこと。
もしかして「ゲド戦記」は、そういう時代へのオマージュのように作られた作品なのかな。
ウワサでは、〝いつ盛り上がるか待ってるうちに終わっちゃう映画〟と聞きますが……
だったら、観方が変わるかな。「そういうもの。」として観ればイイのかな。
ジブリはとても好きなので、
心の中で折り合いがつかないうちに忙しくなっちゃって今に至るけど
「ゲド戦記」、終わらないうちに観にいきたいです、やっぱり(笑)
なんせ、主題歌「テルーの唄」は浩子さん作曲ですし!

先日、新宿スペースゼロに谷山浩子さんのコンサート「猫森集会」に遊びに行ってきました。
このコンサートシリーズは、2日ずつ4つのプログラムに分かれていて、どれも本当に趣旨豊か!
 Aプロ「王国の日」ゲスト:手蔦 葵さん 西欧系ファンタジーの色濃いコンサート
 Bプロ「猫の日」ゲスト:ますむらひろしさん 
               「アタゴオル」を土台にしたゴージャスでなんでもアリな幻想世界
 Cプロ「オールリクエストの日」:当日会場からのリクエストで曲が決定するスリリングなコンサート
 Dプロ「ドッペルなかんじの日」:
               若手役者が参加して、芝居ありコーラスありの楽しく怪しいコンサート
私はCプロのオールリクエストに行ってきました♪

これね、ずっと続いてる名物コンサートで本当にすごいんだよ。
決まっているのは最初と最後の曲だけ。
後はランダムに指名された人が、歌ってほしい曲を言うの。
最初の3人はチケット半券の籤引きで
あとは……なんか「3択クイズ最後まで残ったひと」とか「ゲド度が高いひと」とか「じゃんけん」とか
えらくおかしな選抜方法。
大体、クイズは問題考えるのが浩子さんをはじめプレイヤーの方々なので、問題自体オカシイです。
ゲド度高いひとチェックは、「ゲド戦記」を見てもいないアレンジの石井AQさんが設問選んでて
「島の出身」「杖を持ってる」「手に乗る動物を飼っている」などなど。
とにかく、そうやって選ばれた人たちのところに浩子さんが回って
妙なトークと「何の曲がいいですか?」って聞いていくの。
すごくアットホーム、近しい感じで。
(ちなみに最も「ゲド」だった方のリクエストは「テルーの唄」。さすがゲド。会場拍手!)

プレイヤーは、浩子さん(YAMAHAグランドピアノ)・アレンジ&シンセ石井AQさん・ヴァイオリン斎籐ネコさん。
なんせ、500曲以上がこれまでに発表されていて、どんなリクエストがくるか判らない。
お客さんからのリクエストを2・3人ずつ聞いて、その場で楽譜を出していくの!
楽譜がみつからない場合だってもちろんあり。そんなときは……
「そこはこんな感じだったよ、確か」「うーん。1番聞いてれば大丈夫。判るハズだよ!」
「前奏にこの音ほしい?」「あ、これはね、途中長めの間奏が入るよ」
「ヤバイ、これいつが歌い出し?合図くれる?」とかって打ち合わせ(笑)
                      ↑この合図出しでトラブル発生したようなしなかったような(笑)
そして照明・音響スタッフさんへ
「この曲は、明け方のバザールで石畳の街の曲ですので、そんな光でお願いします~!」だの
「打ち込みはありません。生だけでいきます。あ、2曲目は打ち込みアリです」とか指示。
照明・音響スタッフさんが本当に素晴らしい!

お客さんたちはこの打ち合わせタイムも楽しみながら見ていて(そんな長くないよ!)
いざ、演奏がはじまると。
決まり事なんてない、アドリブ勝負の世界なので、圧倒的な音楽の渦。
ピアノとヴァイオリンとシンセのせめぎ合い。澄みきって伸びていく歌。
まるで、「音が生まれてくる工房」にいるみたいでした。
会場みんなで手を取り合うようにして生まれてくる、こんなコンサートは初めてで
見終わった後は、豊かな気持ちでいっぱいになりました。

個人的には、1曲目が「まっくら森の歌」で、それだけで泣けてきちゃいました。
なんせ、この曲が私にとってすべてのはじまりだったからね!

でもアンコールは「袋井市歌」。なんじゃそりゃ(笑)
袋井市は……静岡県にあるらしく……浩子さんが作詞、大島ミチルさんが作曲。
サビの部分を教えてもらって皆で歌う。
こんな新宿のど真ん中で、袋井市とは縁もゆかりもない人たちが。
シュールなこと、この上なし!
もう、いつか移住してもいいです(笑)

さらに楽屋では、私の手が冷たいので
「冷え性には梅肉エキスがいいんだよ~!ほんとだよ~!」って。
あんないいコンサートの〆は梅肉エキス。
浩子さん、知れば知るほど大好き(笑)

「まっくら森の歌」「バザール」「仇」「テルーの唄」「さかなの言葉」「よその子」……
ドラマティックな曲が多くて大充実のこのコンサート、選曲にも大拍手!
でも自分が当たったら緊張するから、当たんなくてホッとしました(笑)


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ひいろ

谷山浩子さんの思い出というと、なんと大学生時代なのですが^^
ねこの森には帰れない、の"LP"!!持ってました(^^)
  「河のほとりに」「ねこの森には帰れない」「すずかけ通り三丁目」あたりは、
いまだ覚えてるなぁ、河のほとりに、は弾き語りもしてたので今でも歌えそう^^

同時期に聞いていたのがイルカさんの、「夢の人」や「イルカライブ」で、、うーん当時えらく情緒性豊か?な青年だったのかなぁ、、、^^
by ひいろ (2006-10-04 00:07) 

IkueOsada

ひいろさんは、あのひいろさん?ひいちゃん!?
おひさしぶりです♪
「すずかけ通り三丁目」はライブでも出たんだよ。風の匂いがする曲だよね!
ひいちゃんも浩子さん好きだったんだ。なんか嬉しい。大学生時代かぁ~。
こんな話するの初めてだね!
by IkueOsada (2006-10-07 00:59) 

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